「冬でも足元が冷えない」「気密性が高い」と人気の基礎断熱工法。 しかし、その一方で「シロアリ被害」のリスクが潜んでいることをご存知でしょうか?
近年、基礎断熱を採用した住宅において、断熱材の内部をシロアリが食い進む被害が全国的に報告されています。
■ なぜ基礎断熱は狙われるのか?
シロアリにとって、基礎の外側や内側に貼られた断熱材は、まさに「天国」のような環境です。
- 加工しやすい: 断熱材(発泡系プラスチックなど)は柔らかく、シロアリは簡単に穴を開けて進むことができます。
- 外敵から隠れられる: 断熱材の「中」を通るため、外側からは姿が見えず、発見が遅れがちです。
- 快適な温湿度: 断熱材のおかげで、冬場でも活動しやすい温度が保たれてしまいます。
■ 「汚れのようなもの」は要注意!
基礎の表面や断熱材の隙間に、茶褐色の土や、泥がこびりついたような筋はありませんか? それはシロアリが作る道、**「蟻道(ぎどう)」**かもしれません。
「ただの土汚れだろう」と放置するのは非常に危険です。シロアリは断熱材をトンネルのように掘り進み、気づいた時には土台や柱といった建物の骨組みまで到達しているケースが少なくありません。
■ 被害を防ぐためのポイント
- 定期的な目視チェック: 基礎の周りに不自然な「土の筋」がないか確認しましょう。
- 防蟻処理済み断熱材の検討: これから建てる方は、薬剤を練り込んだ防蟻断熱材の採用を検討してください。
- 専門家による点検: 基礎断熱の場合、従来の床下点検口からの確認だけでは不十分な場合があります。
「もしかして?」と思ったら、手遅れになる前にぜひ一度プロの診断を受けることをおすすめします。大切な住まいをシロアリから守るために、早めの対策を心がけましょう。
