「寒い季節になったら、シロアリは活動しないから対策は春まで待っても大丈夫」—そう考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その認識は大変危険です!
結論から申し上げますと、寒い季節でもシロアリ対策は必要です。

🏡 冬でもシロアリが活動できる理由
多くの昆虫は冬眠しますが、日本の主要なシロアリである「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」は、低温への耐性が想像以上に強いことが分かっています。
1. 🌡️ 地中や床下の温度
冬でも、建物の床下や地中は、外気に比べて温度が高く保たれています。特に近年の高断熱・高気密住宅では、地熱や暖房の影響で、シロアリが活動できる**適温(約5℃~)**が維持されやすくなっています。
2. 🔥 暖房器具周辺
イエシロアリのような温暖な気候を好む種類でも、暖房設備や給湯器の配管など、一年中暖かい環境があれば、季節に関係なく活動を続けることがあります。
3. 🌧️ 湿気と水分
シロアリは乾燥に弱いため、湿度の高い場所を好みます。冬場でも、水回りの近くや結露による湿気が多い場所は、シロアリにとって居心地の良い環境となってしまうのです。
💡 冬に対策を行うメリット
シロアリの活動が活発化するのは主に春~秋ですが、活動が鈍くなる冬だからこそ、対策を行うメリットがあります。
- 被害の拡大を防ぐ: 活動が鈍いとはいえ、被害はゆっくりと進行しています。「春になったら羽アリが出た」というケースは、冬の間もシロアリが食害を続けていた結果かもしれません。
- 薬剤の効果が出やすい: 種類にもよりますが、シロアリ駆除に使う**ベイト剤(毒餌)**は、巣全体に効果が行き渡るまで時間がかかります。春になって活動が活発化する前に、冬の間に仕掛けておくことで、より確実に巣ごと根絶を目指せる場合があります。
- 業者に相談しやすい可能性: 5月頃の羽アリ発生シーズンに比べ、冬は業者の予約が取りやすい場合もあります。
📌 今すぐチェック!冬場の注意点
「もしかして」と思ったら、以下の点を確認してみてください。
- 湿気の多い場所: 床下収納、浴室や台所などの水回りの点検口の周り。
- 蟻道(ぎどう): シロアリが移動のために作る、土でできたトンネル状の道がないか。
- 水漏れ: 給湯管などから水漏れがないか、異常な湿気がないか。
📞 まとめ:冬こそ安心のための点検を!
シロアリ被害は、建物の耐久性に関わる深刻な問題です。寒いからと安心せず、**「シロアリは一年中活動している可能性がある」**という認識を持つことが大切です。
弊社では、冬場でも建物の状況に合わせた適切なシロアリ点検・対策をご提案しています。
不安な点、気になる点がございましたら、被害が広がる前に、ぜひ一度お気軽にご相談ください。