🏠 シロアリ被害から家を守る!日本の主な対策方法とは?
日本の住宅において、シロアリ対策は欠かせません。特に高温多湿の日本では、ヤマトシロアリやイエシロアリといった種類による被害が多発しています。現在、日本で行われているシロアリ対策には、大きく分けて「薬剤を使用する方法」と「薬剤を使用しない(あるいは低減する)方法」があります。
1. 薬剤を使用する主な対策:バリア工法(液剤・粒剤施工)
最も一般的で広く行われているのが、薬剤処理によってシロアリの侵入を防ぐ「バリア工法」です。
- 土壌処理:建物の基礎や床下土壌の表面に液状または粒状の薬剤を散布・処理し、シロアリが地中から建物へ侵入するのを防ぐ「防蟻層(バリア)」を形成します。
- 木部処理:床下や水回りなど、シロアリ被害を受けやすい木材に薬剤を塗布・吹き付け、または穴を開けて注入し、木材を保護します。
多くの薬剤が公益社団法人日本しろあり対策協会の認定を受けており、昔に比べ安全性が高まっていますが、効果の持続期間(概ね5年間)が定められているため、定期的な再処理が必要です。
2. 薬剤を使用しない(低減する)主な対策:ベイト工法
シロアリの習性を利用した方法で、薬剤の散布を避けたい方や、環境への影響を懸念される方に選ばれることがあります。
- ベイト工法:建物の周囲の土中に専用の容器(ステーション)を埋め、その中にシロアリが好む餌(ベイト剤)を設置します。この餌には脱皮を阻害する成分が含まれており、シロアリに持ち帰らせて巣全体を駆除します。
- 液剤のように家屋に直接薬剤を散布しないため、住環境への影響が少ないのがメリットですが、効果が出るまでに時間がかかることや、定期的な点検が必要になります。
3. その他の対策(主に新築時)
- 防蟻防湿シート工法:床下の基礎に防蟻・防湿効果のあるシートを敷き込み、物理的にシロアリの侵入を防ぐ方法。
- ホウ酸系薬剤:揮発性がなく安全性が高いとされるホウ酸塩を使った処理。
✅ 「安心できる」シロアリ対策の3つのポイント
シロアリ対策で最も重要なのは、「対策の方法」と「誰に依頼するか」です。安心できる対策を進めるために、以下のポイントを押さえましょう。
1. 信頼できる「業者選び」をする
シロアリ対策の成功は、業者の技術と誠実さに大きく左右されます。
- 「しろあり防除施工士」の資格を確認:日本しろあり対策協会が認定する資格を持った技術者が在籍しているかを確認しましょう。協会では、安全基準に基づいた適切な施工方法を定めています。
- 保証内容を明確にする:施工後の保証期間(通常5年)や、万一シロアリが再発した場合の対応など、書面で保証内容を確認しましょう。
2. 日常の「予防習慣」を身につける
専門業者による対策と並行して、日頃からシロアリが好まない環境を作ることが非常に大切です。
- 湿気を減らす:シロアリは湿気を好みます。床下の通気口を塞がないようにし、水漏れがないか定期的にチェックしましょう。
- エサになるものを置かない:庭や床下に、木材の廃材、ダンボール、新聞紙などを放置しないようにしましょう。
- 基礎周りをチェック:建物の基礎に沿って荷物や植木鉢を置くと、風通しが悪くなり、シロアリの隠れ家になる可能性があります。基礎の周りは物を置かず、常に目視できる状態にしておきましょう。
3. 「定期的な点検」を怠らない
シロアリ対策の薬剤効果は5年とされています。築年数にかかわらず、5年に一度を目安に専門業者による点検・再処理を行うことが、長く家を守るための最も確実な「安心」対策です。
🌟 まとめ
日本で行われているシロアリ対策は進化し、安全性の高い薬剤や工法が普及しています。しかし、どんなに良い工法でも、施工品質が悪ければ意味がありません。
大切なのは、**「信頼できる専門業者に依頼」し、「日常的な予防と定期的な点検」**を続けることです。これが、あなたの家をシロアリ被害から守る最も安心できる道筋です。まずは、ご自宅の最終点検から始めてみませんか?