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ーシロアリとクロアリの違いを正しく理解しようー

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シロアリとクロアリの基本的な違い

シロアリとクロアリは名前が似ているため混同されがちですが、実は全く異なる昆虫です。シロアリはゴキブリの仲間に近く、木材を食べて建物に被害を与える害虫として知られています。一方、クロアリはハチの仲間であり、ほとんどの種類は人にとって害が少なく、自然界の中で重要な役割を担っています。この違いを理解することは、正しい対策を行う上で欠かせません。

分類の違い

* シロアリ:ゴキブリ目(等翅目に分類されていた時代もある)
* クロアリ:ハチ目

このように、名前は似ていますが系統的には全く異なる昆虫です。

生息環境の違い

* シロアリ:湿った土壌や木材の内部を好み、暗く湿気のある環境に巣を作ります。
* クロアリ:土や石の下、庭先など比較的乾燥した環境に巣を作ります。

湿気を好むシロアリと、比較的乾燥した環境でも活動できるクロアリでは、生息環境からも違いが見えてきます。

シロアリとクロアリの見分け方

日常生活の中で、羽アリを見つけた際に「シロアリかクロアリか」判断できることは非常に重要です。なぜならシロアリなら早急な駆除が必要ですが、クロアリの場合はそれほど深刻ではない場合が多いからです。

体の特徴

* シロアリ:胴体のくびれがなく、全体的に寸胴な形をしています。
* クロアリ:胴体にくびれがあり、スリムでメリハリのある形をしています。

羽の特徴

* シロアリ:前後の羽の大きさがほぼ同じ。落ちやすく、大量の羽が地面に残ることが多いです。
* クロアリ:前の羽が後ろの羽より大きく、バランスが異なります。

触角の形状

* シロアリ:触角が数珠状で真っすぐに近い形です。
* クロアリ:触角が曲がっており、ひじを曲げたような形になっています。

こうした特徴を押さえることで、羽アリを見分けることが可能になります。

シロアリとクロアリの生活習性の違い

食性の違い

シロアリは木材に含まれるセルロースを主食とし、家の柱や床板を食い荒らして大きな被害を与えます。一方クロアリは甘いものや他の昆虫を食べることが多く、木材を直接食べることはありません。

社会性の違い

シロアリもクロアリも社会性昆虫で、女王アリを中心とした階級社会を築きます。ただし、シロアリは王と女王のペアが長期間にわたり巣を維持するのに対し、クロアリは女王アリのみが産卵し、働きアリが集団を支えます。

生活習性の違いを理解することで、駆除や予防の方法も適切に選ぶことができます。

シロアリとクロアリへの対策の違い

シロアリ対策

* 定期的な床下点検
* 防湿・換気の徹底
* 専門業者による薬剤処理やバリア工法

クロアリ対策

* 侵入経路となる隙間を塞ぐ
* 食べ物や甘い飲料を放置しない
* 市販のアリ用ベイト剤を利用

このように、シロアリは建物に直接的な被害を及ぼすため専門的な対策が必須ですが、クロアリは生活環境の工夫で十分に予防できる場合が多いです。

まとめ

シロアリとクロアリは見た目が似ているため誤解されやすいものの、分類・体の特徴・生態・被害の大きさといった点で大きな違いがあります。特にシロアリは建物に深刻な被害を与えるため、早期の発見と専門的な対策が欠かせません。一方でクロアリは比較的害が少なく、身近な工夫で対処できることがほとんどです。羽アリを見かけたときには、今回紹介した見分け方を参考に正しく判断し、大切な住まいを守る行動に役立ててください。

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